更新情報
2008/09/13
Aboutページ移行完了しました。
Linkページ移行完了しました。
掲示板設置完了しました。
ブログログ(中途半端に)移行完了しました。
2008/09/12
洗脳weekend移転してみました。
ブログ的なあれとかそれとか

 家から駅までは五分程だ。
 三年前にこの街に引っ越してきたとき、駅から近いというだけの理由でこの家を選んだ。
 まぁ、その選択は今でも間違っていなかったと思っている。おかげで朝の貴重な時間をゆっくりとしていられるのだから。
 しかし、今日は何かが違った。
 俺は腕時計を見る。家を出て、既に三十分が経とうとしていた。
 辺りを見回すと、いつもの風景。そして、振り返れば遠くにちらりと今出てきたばかりの家があった。
 もう一度歩き出し、五分ほど経ったところでもう一度振り返る。未だに見える、我が家の赤い屋根。
 繰り返している。家から駅までのルートを何度も。
 俺はたまらなくなって走り出した。
 まるで走馬灯を見るかのように繰り返される風景。
 永久に続く、一本道の迷路。
 俺は息を切らせて、とうとう立ち止まってしまった。
 来た道には赤い屋根が見えた。

2008/10/30(Thu) 17:54:03
「ちょちょちょちょ! この絨毯高かったのに!」
 この絨毯は、最近買ったちょっと高めのシャギーラグだ。
 しかも、色は白なので、赤色の染みは非常に目立つ。
 急いで絨毯から赤くなってしまった本を取り上げ、近くにあったスーパーの袋に入れた。
 無残にも赤く染まってしまった絨毯を床から引き剥がし、風呂場へ持っていく。
 シャワーで流しても、なかなか取れない。

「こりゃ、クリーニング行き決定か」

 シャギーラグなので、クリーニング代幾ら取られるかわかったもんじゃない。
 俺は溜息を吐きながら、鞄と絨毯と先ほど袋に入れた本を持って家を後にした。
2008/10/30(Thu) 17:40:21
 用を足して、顔を洗い、出社の準備を済ませたところで俺は時計を見た。
 まだ少し余裕がある。俺は自室に戻った。
 どうしても、あの本のことが気になって仕方がなかった。
 恐る恐る、本棚から本を抜き出す。
 途端、本を床に取り落としてしまった。
「なんだよ……これ」
 赤かった。
 真っ赤だった。
 昨日まで染みに留まっていた赤は、本全体に染み渡っていた。
 液体はペンキを上からぶちまけられたようにドロドロと表紙を覆い、表紙は既に微塵も見えない。
 そして、まだ乾ききらないそれは、絨毯に染みて広がってゆく。
 
2008/10/30(Thu) 17:33:10
………
……



 ということが、昨日の夜の出来事だ。
 今は、リビングのテーブルで朝ごはんを食べているところである。
 しかし、昨日ののあの血はなんだったのだろうか?
 血であることは間違いないのだが。
「ま、そんなに気にすることじゃないか」
 どうせ、どっかで誰かの血がついたんだろう。
 そう思いながら、残りのご飯を口に詰め、リビングを後にした。
2008/10/30(Thu) 17:09:01
 さっきまで女の子っぽいイラストが描かれていただけの表紙に、二センチほどの赤い染みのようなものが付いていた。
 本が置いてあった場所を見ても、こんな染みを付けそうなものは置かれていない。
 初めから付いていたのだろうか? ……いや、こんな目立つ汚れに、気づかないはずがない。
 俺は染みを指でなぞってみる。すると、付着していた赤はスッと横に伸びた。
 指を見ると赤は指にうつっていた。少し舐めてみると鉄っぽい味がした。
「……血?」
 確かにそれは血の味だった。
 知らないうちに、どこかに怪我をしたのだろうか?
 俺は体中を見回してみる。しかし、どこにも傷は見当たらない。
 怪訝に思いながらも、俺は本を本棚に仕舞い込む。
 どうも今日はもう気分が乗らない。もう寝てしまおう。
2008/10/30(Thu) 16:00:26
広告