薄闇の中を歩き続けるうち、 道に迷ってしまったようだ。 ここは、どこなんだろう? 周囲を見渡しても、 手がかりになりそうなものはない。 それにしても、暗い。街灯さえもない。 空の月だけが、今の俺の頼りだ。 いや、明かりの代わりになるものがあれば… 俺は、ポケットに手を入れた。 何か、光る物はないか。 懐中電灯とか、携帯電話… 指先に硬い感触があった。